経緯
vimのvisualモードで貼り付けを2回以上繰り返したいとき、1回目のペーストをヤンクしてしまうため、2回目のペーストが上手くいかない…というときの対応メモです。
解決方法
色々試しましたが、現時点ではこの方法を採用しています。
vnoremap p "_dP
解説すると、ヴィジュアルモードの際は、pを、ブラックホールレジスタへの削除、前方貼り付け、にマッピングを変える、という設定です。
これにより、ヴィジュアルモードでペーストした際は、ヤンクしないようになります。
他の候補
以下でも概ねのことが実現できます。
vnoremap p "0p
これはビジュアルモードのときのpasteに関しては、0番レジスタを使う、という指定。
ビジュアルモードで選択貼り付けした場合、選択テキストの削除→無名レジスタの内容を挿入、という動きになっています。削除は0番レジスタを更新しないため、0番レジスタには前回ヤンクした内容が残っている。その内容を使う、という解決方法です。
ただし、上記動きの影響で、削除した内容を貼り付けたい場合、貼り付けることができない。この問題は人によってはほとんど影響が無い気もしますが、個人的には少し違和感を感じたため、採用しませんでした。
おまけ
この記事を書くために覚えたレジスタ関連のコマンド。
:reg
レジスタを参照する。
vim -i NONE
vimをviminfoを使用せずに起動する。レジスタが空の状態で起動できる。