Vimのリリースされたpatchの説明です。
(8.2.1334~ 8.2.1551)
新機能、大幅な仕様変更には、が付いています。
Vim9 scriptの実装と不具合修正も頻繁におこなわれています。
※今月もVim9 scriptの不具合修正が結構多かったので、その辺り端折ってます。
- 8.2.1549:
'esckeys'
がオフの場合は、bracketed paste (:h xterm-bracketed-paste
)とmodifyOtherKeysを一時的に無効にするようにしました。 - runtimeファイル更新: Todo更新。helpファイル更新。他。
- 8.2.1544:
gettext()
を追加しました。可能であれば、引数{text}を翻訳します。 - 8.2.1536:
charclass()
を追加しました。引数{string}内の最初の文字の文字クラスを返します。(関連patch: 8.2.1540, 8.2.1548) - 8.2.1535:
setcellwidths()
を追加しました。文字の範囲のセル幅の上書きを指定します。これは、画面セルでカウントされる文字幅をVimに伝えます。'ambiwidth'
を上書きします。(関連patch: 8.2.1537) - 8.2.1517:
strpart()
に第4引数{chars}を追加しました。TRUE指定時は{start}および{len}がバイト単位ではなく文字単位になります。 - 8.2.1482: Vim9: lambda式をネストして使用するとクラッシュする件を修正しました。
- 8.2.1472:
:argdel
がhelpの記載通りに動作せずエラーになる件を修正しました。 - runtimeファイル更新: Todo更新。helpファイル更新。他。
- 8.2.1461:
Vim9: 文字列の要素(
:h expr-[]
)や部分文字列(:h expr-[:]
)のインデックスを文字単位に変更しました。(※旧来のVim scriptはバイト単位) (関連patch: 8.2.1462) - 8.2.1422:
macOS用のGUI実装を削除しました。(※有志による別プロジェクト macvim-devで開発がおこなわれています) (関連patch: 8.2.1442)
- 8.2.1413:
:tabclose
,:tabonly
,:tabnext
および:tabmove
のオプションに#
を指定できるようにしました。最後にアクセスしたタブページに対してコマンドを実行します。(関連patch: 8.2.1401) - 8.2.1401:
g<Tab>
および<C-Tab>
(GUIのみ)を追加しました。最後にアクセスしたタブページへジャンプします。また、tabpagenr()
の引数{arg}に'#'
を指定すると最後にアクセスしたタブページ番号を返すようにしました。(関連patch: 8.2.1413) - runtimeファイル更新: Todo更新。helpファイル更新。他。
- 8.2.1380:
getreg()
の第3引数{list}がTRUEの時は文字列のリストを返すようにしました。 - 8.2.1353: 端末ウィンドウにダブルワイド文字を描画した時にクラッシュすることがある件を修正しました。
- 8.2.1347:
expand('<SID>')
でscript IDが簡単に取得できるようになりました。 - 8.2.1343: 同名のローカル関数が存在する場合、
g:
を使用したグローバル関数が見つからない件を修正しました。 - 8.2.1342:
Vim9: Exコマンド
:t
の使用を禁止しました。(関連patch: 8.2.1308)
凡例
表記 | 意味 |
---|---|
![]() | 新機能、大幅な仕様変更 |
![]() | Vim開発者向けの追加、変更 |
'hoge' | オプション (:h options 参照) |
:hoge | Exコマンド (:h :index 参照) |
hoge() | 組み込み関数 (:h functions 参照) |
v:hoge | Vim定義済変数 (:h v: 参照) |
+hoge | feature (:h +feature-list 参照) |
方針
こちらを参照。