はじめに
私が初めてVimに触れたのは大学生の頃です。学科の講義で情報系のものがあると聞いて、興味があったので受けることにしました。その中で(詳細は忘れてしまったのですが何かの設定の)ファイルをVimで編集するという作業があったのですが、初めて扱うソフトウェア、しかも操作方法が直感に反していると言っても良い代物だとしか当時思えなかったものなので、相当に苦戦した覚えがあります。今でこそVSCodeにVimキーバインドを導入して脱初心者を目指している身ではありますが、当時最低限必要だった知識は何だっただろうかということを書いてみたいと思います。
対象読者
少しでもVimを扱う必要があると言わたら
となる未経験者・超初心者で、日常的にVimを使うことを特に目指していない人を想定しています。
Vimのモード
Vimにはモードという概念があります。起動時はノーマルモードで、キー操作により入力モード・ビジュアルモード・コマンドラインモード等と切り替えることができます。
この辺りを上手く使えるようになると面白くなってくるのですが、今回のテーマ的には
- モードという概念がある
- 入力モードで文字を入力できる
- ミスタイプでよく分からないモードになっても
Escキーでノーマルモードに戻ることができる
ということを覚えておけば十分でしょう。
カーソルの移動
Vimmerを目指すならばhjklでの移動に慣れると一歩先に進めると思いますが、特にVimmerを目指していないのならば矢印キーで移動しても良いと思います。
(聞いた話によると矢印キーを使えない環境もあるようです。もしそういった環境で作業しなければならないという時は頑張って慣れてください。)
編集する
ノーマルモードの時にiを押すことで入力モードに移ることができます。insertということで覚えてください。
入力モードの時はキー入力が文字として反映されます。またEnterキーで改行、Backspaceキーで前の文字を削除、Deleteキーで選択している文字の削除、また恐らく矢印キーで移動と、普段慣れ親しんでいる操作で使うことができます。
編集を終えたらEscキーを押してノーマルモードに戻ってください。
保存して閉じる
ノーマルモードの時に:wを入力してEnterで保存できます。writeということで覚えてください。
また、:qを入力してEnterで終了できます。quitということで覚えてください。
2つを合わせて:wqを入力してEnterとすると、保存してから終了することができます。
以上で作業完了です。お疲れさまでした。
よくありそうな質問
Vimをもっと便利に使う系統のコマンドについては他の記事にお任せして、ここでは初心者が緊急性の高そうな状況に陥った時にどうするべきかを書きたいと思います。
(この他にも緊急の状況とその対処法があるという場合は編集リクエストをお願いできればと思います。)
編集した箇所を戻したい
ミスタイプで想定していない編集をしてしまうということもあると思います。
ノーマルモードの時、uでアンドゥできます。戻しすぎた時はCtrl+rでリドゥできます。
編集を全てなかったことにしたい
保存する前にノーマルモードに移り:q!と入力してEnterで編集を反映せず強制終了できます。
おわりに
どうしてもVimでファイルを編集しなければならなくて困ったというときにこの記事を役立てて頂ければ幸いです。