白いターミナル
Macの標準ターミナルって、こんなかんじではないでしょうか?
プログラミングを始めた人、誰もが最初はこの真っ白な画面に、恐る恐るコマンドを打つものです。
しかし、このターミナルには、ざっと以下のような問題があります。
- 背景の白が目に痛い
- 文字が黒一色で見づらい
- 上級者にこのターミナルを見せると失笑される…
そうです。はっきりいってこの白いターミナルは初心者臭いのです(※好きで白背景を選んでいる人を否定するわけではありません)。
でも、この記事を読み終わる頃には、次のように変わっているでしょう。
なんということでしょう~
- 真っ白だった背景は透過色になって、Webページを見ながらコマンドを打てるようになり、
- 黒一色だった文字にに色がつくようになり、
- さらにはGitのブランチ名が表示されるではありませんか。
さあ、あなたのターミナルを魔改造しましょう。
前提
- Macユーザー向け
- Homebrewの導入が済んでいる
- 最低限のunixコマンドが打てる(cd, lsくらい)
本編
標準のターミナルから卒業する
iTerm2をインストールしましょう。
標準ターミナルと比べて、
1. 一瞬でウィンドウの表示・非表示ができる
2. ペインが分割できる(上下左右)
という利点があります。特につよつよエンジニアというのはターミナルを全画面で開いているものなので、1. はとても大事です。使い方はこちらの記事が詳しいです
bash, zsh以外のシェルを知る
Catalina以前のMacではbashが、Catalinaからはzshが標準のシェルになっていると思います。bashやzshも改造していけば、冒頭に上げたようにスタイリッシュな見た目にはできるのですが、少々設定項目が多くなってしまいます。
そこで、導入するのが新時代のシェルfishです。
- コマンドをタイプミスすると色で教えてくれる
- 過去のコマンド履歴から薄っすらと補完を表示してくれる
などなどbashやzshだと頑張って設定しなければいけない機能が、fishでは標準でついています。
導入方法は以下のとおりです。iTerm2を起動してコマンドを打ち込みましょう。
$ brew install fish
$ sudo-i# Passwordを聞かれるので入力# 以下、プロンプトが`root#`になります$ echo$(which fish)>> /etc/shells # 設定ファイルにfishを追加$ exit# rootから抜ける$ chsh -s$(which fish)# fishをデフォルトのシェルに
その後、iTerm2を再起動すれば完了です。
ブランチ名が表示されるようにする
fishのプラグインマネージャーであるfisherを導入します。その後、fisherを使って、theme-bobthefish
というプラグインをインストールします。
$ curl https://git.io/fisher --create-dirs-sLo ~/.config/fish/functions/fisher.fish
$ fisher add oh-my-fish/theme-bobthefish
標準のフォントだと、文字化けしてしまうので、フォントをインストールします。
個人的なおすすめはRobotoMono Nerd Fontです。他のフォントが良い人は「powerline font」でググると良さげなものが出てきます。
インストールしたフォントをiTerm2に設定します。
⌘+,でPreferencesを開き、Profiles
>Text
>Font
のところでインストールしたフォントを設定しましょう。
これで、ブランチ名が表示されるようになりました。
発展編 せっかくスタイリッシュなターミナルになったので…
スタイリッシュなターミナル構築、お疲れさまでした。ところで、
「スタイリッシュなターミナルになったけど、コマンドをたまに打つくらいしか使わないな〜」
そう思っているあなた。ターミナルだけでコードの編集もGitの操作もするようにすれば、このスタイリッシュなターミナルを周りに見せつけることができると思いませんか?
以下は、スタイリッシュなターミナルですべてを済ませたい人向けです。
エディタはVimを使うようにする
VSCodeが大人気です。世は大VSCode時代と言っても過言ではないでしょう。
そんな中Vimを使うことで周りに差をつけましょう。今から始める方にはNeoVimがおすすめです。Vimについての解説は別の記事にまとめる予定です。
Gitの操作にtigを使う
brew install tig
VSCodeの拡張機能やSourcetreeでもできますが、tigを使えばターミナルから出る必要がなくなります。