職場・自宅デスクトップ・自宅ノートでマシンを使い分ける関係上、OSがWindowsとMacを行き来するようになりました。
なるべくスムーズに使い分けるべく、特に問題となるCtrl
キーに関する運用戦略を考えてみました。
方針
- WindowsとMacを行き来しても、キーボード入力効率をなるべく変化させないようにしたい。
- 環境設定箇所は最小限にしたい。マシンを乗り換えた時に環境設定に時間がかかるのはヤだし、ノウハウのポータビリティが下がってしまう。
- WindowsとMacで流儀が異なる機能については、使いやすいどちらかの流儀に従うようにする。我が道には行かない。
- 必要とあらば、自分のキーボード入力ポリシーを見直す。
キーボード入力効率で特に問題となる機能
- エディタ用ショートカット
- 日本語変換(日本語で文章書いていて部分的に半角英数/全角カタカナを入力する場合)
戦略まとめ
検討の結果、以下のよう環境設定/運用することで、WindowsとMacで入力効率を変わらないようにできました。
Windowsへの設定
- (一般的なキーボードの場合)
Caps Lock
をCtrl
にキー配列を変更 変換
キー → IME ON無変換
キー → IME OFF
Macへの設定
- 日本語変換をWindows風に設定
↑★環境設定箇所はここまで★↑
少し見直した入力ポリシー
- 半角英数/全角カタカナへの変換は、
Ctrl
+T
/Ctrl
+I
で行うようにする。 - 変換確定/改行入力は、なるべく
Ctrl
+M
で行うようにする。
検討の経緯
少し見直した入力ポリシー
Windowsしか使っていなかった頃、私は日本語入力中の半角英数/全角カタカナ変換は、F10
/F7
キーを使っていました。
ですが、MacのF10
/F7
キーは他のユーティリティ機能があって使えず、そこをWindows風に設定変更してしまうと今度は元々のユーティリティ機能の起動が手間になります。
実はWindowsでの半角英数/全角カタカナへの変換は、Ctrl
+T
/Ctrl
+I
で行うことができ、MacはWindowsと同様に変換できるようにするオプションがあります。これらを活用することで変換操作を統一できました。
また、Ctrl
+T
/Ctrl
+I
で変換を行うと、指のホームポジションからの移動距離がF10
/F7
を使うよりもかなり短くなるため、操作の統一とともにそもそもの入力効率がアップしました。これは思わぬ副作用!
指をホームポジションにより引きこもらせるために、日本語入力の確定/Vimでの改行入力はCtrl
+M
で行うことにしました。これもWin/Macで同じです。(ついでに言えば、VimではESC
キーの代わりにCtrl
+[
を使用)
Windowsへの設定
(一般的なキーボードの場合) Caps Lock
をCtrl
にキー配列を変更
デフォルトである左下のCtrl
キー配置は、Z
、X
、C
、V
辺りと組み合わせるのには合理的なんですが、それ以外のキーとのコンビネーションはキツいんですよね。
特にそれを実感したのは、MacでVimを使うようになった後に、WindowsでもVimを使い始めた時。Ctrl
+W
/Ctrl
+D
/Ctrl
+U
等、Vimでよく使うコンビネーションをCtrl
が左下にあるWin機で押しまくっていると、すぐに左手小指がつりそうになります。
また、見直した入力ポリシーでは日本語変換でもCtrl
キーとのコンビネーションを多用することになっていますので、ますます左手小指がツラい。
というわけで、Macとそろえるという意味でも左手小指保護という意味でも、Caps Lock
をCtrl
にキー配列を変更しちゃいました。
ユーティリティを使うという手もありますが、レジストリを書き換えるのが手っ取り早いです。
ASCII.jp:CtrlとCapsを入れ替え! Windowsのキー配列をカスタマイズ|深厚のWindows使いこなしテクニック
変換
キー → IME ON / 無変換
キー → IME OFF
Mac側に合わせました。
Windowsの変換・無変換キーでIMEの有効無効をMac風に操作する | karakaram-blog
Macへの設定
日本語変換をWindows風に設定
前述のCtrl
+T
/Ctrl
+I
での日本語変換のために、Macの変換ショートカットキーをWindows風にしました。
MacをWindows風に設定するのは簡単(チェックボックス1個)なんですが、逆は難しいです。個人的にWindows風に慣れていたので、そういう意味でもWindows風に合わせました。
MacのことえりをWindows風のキー操作で利用できるように設定を変更する方法 / Inforati
諦めた点
- Macだけにある
⌘
キー
⌘
キーを押す場合、「あ、今Mac使ってるんだ」と意識しながら押していて、Windows機との操作の統一は諦めています。
Macでの⌘
キーで起動する機能は、WindowsではCtrl
キー/Windowsキーに分かれて割当ってる感じですが、ここを設定変更で統一するのは修羅の道(設定変更が複雑な上に、自分用の環境以外では何もできなくなる恐れがある)な感じがします。
⌘
キーはCtrl
キーと違って高速タイピングの流れで押すことが少ないので、これでいいかと思っています。
補足
自宅のWindowsデスクトップ機では、Apple製キーボードを使っています。Ctrl
キーが最初からA
キーの左にある(当たり前)のは嬉しいですね。
個人的にはストロークの深いキーボードよりも、ノートPCのようなペタペタした打感が好みなので、このキーボードは結構気に入っています。