<まえがき> Vimはこわくない。
つい最近までVimといえば強いエンジニアが使うこわいエディターだという勝手なイメージが私の中にありました。
しかし、いざvimrcを自分でカスタマイズし始めると楽しくなってしまい、いつの間にかメインエディターがVimになりました。Vimmerの数だけVimがあり、使い方に正解のないというVimの魅力に気づいてしまったのです。
この記事ではこれまでに私が行ったVimを使いやすくするための設定とその手順を紹介します。
あくまでカスタマイズの一例として誰かの役に立てると嬉しいです。Vimはこわくありません!
目次
この記事では筆者がVimを(そこそこ)使いこなせるようになった設定とその導入手順をご紹介します。
手順に沿って設定を進めれば誰でもVimを(そこそこ)使えるようになるはずです
ダラダラと書いていたら長くなったので気になるところだけ読んでくださいmm
1. .vimrc をdotfilesで管理しよう
基本的にVimの設定は~/.vimrc
に記述します。(.vimrc
がない場合は作成します)
Vimの使い心地に大きく影響する.vimrc
をコンピュータごとにカスタマイズするのは大変です。
そこでdotfilesの出番です。dotfilesを利用して.vimrc
を効率的に管理しましょう。
dotfilesは さっそくdotfilesを作成し、Git管理を始めましょう。 次にdotfilesへバージョン管理したい設定ファイルを追加していきます。 シンボリックリンクの作成とは簡単に言えば「このファイルを参照したい時はこっちを見てね!」という目印ファイルを作成しておくことです。これによってこれまで通り設定ファイル それでは上記の基本的な流れに沿って これでdotfilesで ここからは余談ですが、dotfilesには GitHubで公開されている様々なdotfilesを参考に、オリジナルのdotfilesを育てていくと良さそうです。この章の続きを読む
.zshrc
や.vimrc
といった設定ファイルを一つにまとめたディレクトリの総称です。
dotfilesをGit管理下におき、Gitホスティングサービス(GitHubなど)で管理することで、複数のコンピュータで同じ設定ファイルを簡単に用意することができます。$ mkdir dotfiles
$ cd dotfiles
$ git init
例えば、ホームディレクトリ直下の何らかの設定ファイル.hogerc
をdotfilesで管理する流れは以下のようになります。
① ホームディレクトリ直下の.hogerc
を~/dotfiles/
へ移動させる。
② ホームディレクトリ直下に~/dotfiles/.hogerc
へのシンボリックリンクを作成する。$ mv ~/.hogerc ~/dotfiles/
$ ln-s ~/dotfiles/.hogerc ~/.hogerc
~/.hogerc
への参照が解決されます(ハッピー)。.vimrc
をdotfilesで管理しましょう。$ mv ~/.vimrc ~/dotfiles/
$ ln-s ~/dotfiles/.vimrc ~/.vimrc
.vimrc
管理を始めることができました
ついでにホームディクレクトリ直下の.vim
.zshrc
.zprofile
といった設定ファイルも ~/dotfiles/ へ移動させ、シンボリックリンクを作成しておきましょう。install.sh
などの名前で、シンボリックリンク作成やパッケージインストールのコマンドをまとめたシェルスクリプトを用意しておくことが多いようです。dotfilesをgit clone
してinstall.sh
を実行するだけで環境設定が終わればとってもスマートです
2. Vimの基本設定をしよう
この章では、筆者の.vimrc
を紹介します。
すでに.vimrc
を自分でカスタマイズしている方はスキップしていただいて大丈夫です。
以下の.vimrc
から必要な設定があればコピーしましょう。
上記の ちなみに筆者の最新のこの章の続きを読む
そのままコピーすると筆者と同じVim設定(2019/11/25現在)となります()。
" シェルを指定してくださいsetshell=/bin/zsh
" encodingset encoding=utf8
scriptencoding utf8
set fileencoding=utf-8set termencoding=utf8
set fileencodings=utf-8,ucs-boms,euc-jp,ep932
set fileformats=unix,dos,mac
set ambiwidth=double
set nobomb
set t_Co=256" スワップファイルの作成先を変更setnoswapfile" ヤンクをクリップボードへ繋ぐset clipboard+=unnamed
" ビープ音を消すset belloff=all" 行番号系setnumber" タイトル系set title
" インデント系filetype plugin indent onset expandtab
set tabstop=2set softtabstop=2set autoindent
set smartindent
set shiftwidth=2auFileTypegosetlocalsw=4ts=4sts=4 noet
" 挿入モードでバックスペース削除を有効set backspace=indent,eol,start" 検索するときに大文字小文字を区別しないset ignorecase
" 検索した時にハイライトset hlsearch
" キーバインド------------------------------------------------------------------" xで削除した時はヤンクしない
vnoremap x "_x
nnoremap x "_x
" 1 で行頭に移動
nnoremap 1 ^
" 2で行末に移動
nnoremap 2 $
" , で前のバッファタブへ
nnoremap <silent>,:bprev<CR>" . で次のバッファタブへ
nnoremap <silent>.:bnext<CR>" Option + | でファイル内の文字置換
nnoremap \ :%s/old/new/g<LEFT><LEFT><LEFT><LEFT><LEFT><LEFT><LEFT><LEFT>" 現在のバッファ削除
nnoremap bd:bd<CR>" 括弧の補完
inoremap {<Enter>{}<Left><CR><ESC><S-o>
inoremap [<Enter>[]<Left><CR><ESC><S-o>
inoremap (<Enter>()<Left><CR><ESC><S-o>" クオーテーションの補完
inoremap ' ''<LEFT>
inoremap " ""<LEFT>" insertモードでemacsのキーバインドを使えるようにする
imap <C-p><Up>
imap <C-n><Down>
imap <C-b><Left>
imap <C-f><Right>
imap <C-a><C-o>:call<SID>home()<CR>
imap <C-e><End>
imap <C-d><Del>
imap <C-h><BS>
imap <C-k><C-r>=<SID>kill()<CR>" visulaモードでインデント調整後に選択範囲を開放しない
vnoremap >>gv
vnoremap <<gv
" 画面分割系
nnoremap sj <C-w>j
nnoremap sk <C-w>k
nnoremap sl<C-w>l
nnoremap sh<C-w>h
nnoremap ss :<C-u>sp<CR><C-w>j
nnoremap sv:<C-u>vs<CR><C-w>l" plugin manager ---------------------------------------------" 4章で紹介" ------------------------------------------------------------" カラースキーム(任意です)if(empty($TMUX))if(has("nvim"))let $NVIM_TUI_ENABLE_TRUE_COLOR=1endifif(has("termguicolors"))set termguicolors
endifendif
syntax oncolorscheme onedark
.vimrc
をコピーするとデフォルトのVimに行番号表示、括弧補完などの機能が追加されます。
Vimが少しだけリッチになりましたね
(なお、筆者の.vimrc
をそのままコピーした方はこれ以降の章の.vimrc
への追記の項目はスキップして大丈夫です).vimrc
はこちらです。
3. VimとEmacsのキーバインドと仲良くなろう
Vimの独特なキーバインドは慣れるまでは苦行のように感じるかもしれません。さらにVimに登場するモードという概念が他のエディターから移ってきた人を混乱させます。しかし、一度慣れてしまえばその強力なキーバインドに病みつきになってしまうでしょう。
Vimのキーバインドを使いこなすためには練習あるのみです。
筆者の場合は1週間Vim以外のエディターを使わないという縛りを課すことでVimに対する気持ち悪さを消すことができました。
(Vimのキーバインドを紹介する記事は広いインターネットの世界にたくさん転がっているため、ここでは細かいキーバインドの説明は割愛します)
はじめてVimの操作を学ぶにはチュートリアルが最適です。 コマンドを実行すると以下の画面が立ち上がり、Vimの操作方法を順序よく学ぶことができます。 さて、この章のタイトルは「VimとEmacsのキーバインドと仲良くなろう」でした。 実はMacOSはデフォルトでEmacsライクなキーバインドが使えます。 覚えると便利なEmacsカーソル操作のキーバインドは以下です。(C-p: コントロールキーを押しながらpを押すという意味) 一見するとキーが散らばっていて難しく感じますが、単語の意味を考えると覚えやすいと思います。 コメントアウトの通りですが、上記の設定を追加するとInsertモードでEmacsキーバインドを利用したカーソル移動が可能になります。 ちょっとした編集の際にぜひ使ってみてくださいこの章の続きを読む
$ vimtutor
ちなみに$ vimtutor en
とコマンドを実行すると言語を切り替えることができます(できました)。
なぜEmacs???と疑問に思われた方もいるのではないでしょうか。
試しにGoogle documentのファイルの中でEmacsキーバインドを使ってカーソルを移動させると上手く動作することが確認できます。Emacsキーバインド 説明 単語の意味 Vimキーバインドでは C-p 1 行上に移動 previous k C-n 1 行下に移動 next j C-f 1 文字前に移動 forward h C-b 1 文字後に移動 back l C-a 行の先頭に移動 - ^ C-e 行の末尾に移動 - $ .vimrc
に以下の設定を追加した時、上記のEmacsキーバインドがVimで威力を発揮します" InsertモードでEmacsのキーバインドを使えるようにする
imap <C-p><Up>
imap <C-n><Down>
imap <C-b><Left>
imap <C-f><Right>
imap <C-a><C-o>:call<SID>home()<CR>
imap <C-e><End>
imap <C-d><Del>
imap <C-h><BS>
imap <C-k><C-r>=<SID>kill()<CR>
地味ですが、Normalモードに戻らずカーソルを操作できるのは便利です。
4. dein.vimでプラグインを管理しよう
幸せなことにインターネットの世界では私たちのVimを強化するプラグインを公開してくれている方々がいます。
その恩恵を最大限に受けるためにもプラグインマネージャを使ってプラグインを効率的に管理しましょう。
公開されているプラグインマネージャーにも様々なものがありますが、筆者はShougoさんが開発されている dein.vimを使っています。
この章ではdein.vimの基本的な使い方を解説します。さっそくdein.vimを使ってプラグイン管理をはじめてみましょう。
Quick startに記載されている通りの手順を踏めばdein.vimの導入は簡単です。
しかし、ここでは一歩踏み込んだ設定としてプラグインの設定をtomlファイルとして切り出す方法を紹介します。
まずは以下のコマンドを実行してdein.vimをインストールしましょう。 次に、 ここでは シンボリックリンクはファイルだけでなく、ディレクトリでも作成することが可能です。 またプラグインごとの設定をhookで管理できるため hookについてはこちらの記事が参考になります。 tomlファイルは基本的に以下のように記述します。 tomlファイルにプラグインを追記しておけば先ほど これでプラグインを効率的に管理できる環境が整いましたこの章の続きを読む
2つ目のコマンドではdein本体をインストールするディレクトリを自由に指定することができます。
ここでは~/.vim/bundles
としていますが ~/.cache/dein
や ~/.local/share/dein
など他のディレクトリを指定することもできます。もし他のディレクトリを指定した場合はこれ以降の~/.vim/bundles
を自分の指定ディレクトリに合わせて変更してください。$ curl https://raw.githubusercontent.com/Shougo/dein.vim/master/bin/installer.sh > installer.sh
$ sh ./installer.sh ~/.vim/bundles
.vimrc
に以下の設定を追加しましょう。" plugin manager ---------------------------------------------if&compatible
set nocompatible
endif" プラグインがインストールされるディレクトリlets:dein_dir= expand('~/.vim/bundles')" dein.vim本体lets:dein_repo_dir=s:dein_dir.'/repos/github.com/Shougo/dein.vim'if&runtimepath !~# '/dein.vim'if!isdirectory(s:dein_repo_dir)
execute '!git clone https://github.com/Shougo/dein.vim's:dein_repo_direndif
execute 'set runtimepath^='. fnamemodify(s:dein_repo_dir,':p')endif" tomlセットlets:toml_dir=expand('~/.dein/')lets:toml=s:toml_dir.'dein.toml'lets:toml_lazy=s:toml_dir.'dein-lazy.toml'" プラグインのロードif dein#load_state(s:dein_dir)call dein#begin(s:dein_dir)call dein#load_toml(s:toml)call dein#load_toml(s:toml_lazy,{'lazy':1})call dein#end()call dein#save_state()endif" インストールしていないプラグインがあればインストールを実行if dein#check_install()call dein#install()endif" ------------------------------------------------------------
.dein
配下のdein.toml
とdein-lazy.toml
という2つのtomlファイルを読み込む設定をしています。
したがって、.dein
ディレクトリをdotfiles直下に作り、ホームディレクトリ直下にシンボリックリンクを作成しておくと良さそうです。$ cd ~/dotfiles
$ mkdir .dein
$ ln-s ~/dotfiles/.dein ~/.dein
$ cd .dein
$ touch dein.toml dein-lazy.toml
dein-lazy.toml
は読み込み時に {'lazy': 1}
を指定してます。これによりdein-lazy.toml
には遅延読み込みが適用されます。
プラグインをたくさん追加するとVimの起動は遅くなりがちですが、起動時に必要のないプラグインはdein-lazy.toml
で遅延読み込みさせることでこの問題を解決することができます.vimrc
を散らかすことがなくなります。
[dein.vim] hook の便利な使い方[[plugins]]
repo = 'インストールしたいプラグインのリポジトリ'
hook_add = 'Vim起動時に読み込む設定'
.vimrc
に記述した以下のスクリプトによってVimを起動するだけで新たなプラグインをインストールしてくれます" インストールしていないプラグインがあればインストールを実行if dein#check_install()call dein#install()endif
5. おすすめのプラグインを紹介します
この章では開発効率をUPさせるVimのおすすめプラグインを幾つかピックアップして紹介します。
プラグインを使用する上で必要なパッケージやツールのインストール方法と筆者のtomlファイルでの設定をまとめています。
GitHubのリポジトリ: https://github.com/scrooloose/nerdtree NERDTREEを利用するとVim上で視認性の高いディレクトリツリーを表示することができます 使用方法 筆者の設定では ▽NERDTREEの操作方法についてはこちらの記事が参考になります。 ちなみにデフォルトのVimでは GitHubのリポジトリ: https://github.com/vim-airline/vim-airline vim-airlineを使うとグラフィカルで見た目がカッコいいステータスバーを手軽に利用することができます 使用方法 2. dein.tomlに設定を追記する。 3. .vimrcに以下の設定を追記する。 vim-airlineには様々なテーマが用意されています。 筆者の設定ではバッファタブを有効にしており、 Vimにはデフォルトのタブ機能がありますが、筆者はvim-airlineのバッファタブを利用しているため使用していません。 GitHubのリポジトリ: https://github.com/nathanaelkane/vim-indent-guides vim-indent-guidesを使うとインデントがカラフルに色付けされます 使用方法 Vimのインデント可視化系のプラグインといえばvim-indent-guidesかindentLineがよく使われています。筆者はvim-indent-guideを落ち着いたカラーで利用するのが好きです。 GitHubのリポジトリ: https://github.com/airblade/vim-gitgutter vim-gitgutterはGitの差分を行番号横のsignで分かりやすく示してくれます 使用方法 行番号横に表示されるsignのおかげでどこを編集したのかすぐに確認することができます。 GitHubのリポジトリ: https://github.com/dense-analysis/ale dense-analysis/aleを利用するとVim上でLinterを走らせることができます 使用方法 2. dein.tomlに設定を追記する。設定は参考例です。 VimでもLinterを積極的に利用して綺麗なコードを書きましょう GitHubのリポジトリ: https://github.com/tomtom/tcomment_vim tomtom/tcomment_vimを使うとVimでコメントアウト操作を手軽に行えるようになります 使用方法 筆者の設定ではVisualモードで GitHubのリポジトリ: https://github.com/luochen1990/rainbow luochen1990/rainbowはVim上でカラフルな括弧を表示してくれます 使用方法 対応する括弧が色付けされて視認性が上がります。 GitHubのリポジトリ: https://github.com/alvan/vim-closetag alvan/vim-closetagを利用すると閉じタグを自動で補完してくれます 使用方法 閉じタグの補完で地味に開発効率UPしますこの章の続きを読む
① scrooloose/nerdtree
1. dein.tomlに設定を追記する。[[plugins]]
repo = 'scrooloose/nerdtree'
hook_add = '''
let NERDTreeShowHidden=1
nnoremap <silent><C-a> :NERDTreeFind<CR>:vertical res 30<CR>
'''
<C-a>
でディレクトリツリーを表示、:q
でディレクトリツリーを閉じます。
また、NERDTREEにはメニューモード(ディレクトリツリー上でm
を押す)で、子要素の追加や削除、リネームを簡単に行う機能があります。
vim-plugin NERDTree で開発効率をアップする!:e .
でカレントディレクトリのファイル一覧を表示できます。② vim-airline/vim-airline
1. Power Line fontsをインストールする。$ git clone https://github.com/powerline/fonts.git --depth=1
$ ./install.sh
$ cd ..
$ rm-rf fonts
[[plugins]]
repo = 'vim-airline/vim-airline'
[[plugins]]
repo = 'vim-airline/vim-airline-themes'
depends = 'vim-airline'
hook_add = '''
let g:airline_theme = 'onedark'
let g:airline#extensions#tabline#enabled = 1
let g:airline#extensions#tabline#buffer_idx_mode = 1
let g:airline#extensions#tabline#fnamemod = ':t'
'''
" , キーで次タブのバッファを表示
nnoremap <silent>,:bprev<CR>" . キーで前タブのバッファを表示
nnoremap <silent>.:bnext<CR>" bdで現在のバッファを削除
nnoremap bd:bd<CR>
> vim-airlineのテーマ一覧
dein.tomlのlet g:airline_theme = 'onedark'
を書き換えて好みテーマを指定しましょう。,
を押すと次にタブ、.
を押すと前のタブに移動することができます。
また、不要になったタブはbd
で削除できます。
混乱を避けるためにデフォルトのタブ機能を使うかvim-airlineのバッファタブを使うか、どちらかを選んで利用するのが良いでしょう。③ nathanaelkane/vim-indent-guides
1. dein.tomlに設定を追記する。[[plugins]]
repo ='nathanaelkane/vim-indent-guides'
hook_add ='''
letg:indent_guides_enable_on_vim_startup=1letg:indent_guides_exclude_filetypes=['help','nerdtree']letg:indent_guides_auto_colors=0
autocmd VimEnter,Colorscheme * :hi IndentGuidesOdd ctermbg=237
autocmd VimEnter,Colorscheme * :hi IndentGuidesEven ctermbg=240'''
④ airblade/vim-gitgutter
1. dein.tomlに設定を追記する。[[plugins]]
repo ='nathanaelkane/vim-indent-guides'
hook_add ='''
set signcolumn=yes
letg:gitgutter_async=1letg:gitgutter_sign_modified='rw'
highlight GitGutterAdd ctermfg=green
highlight GitGutterChange ctermfg=yellow
highlight GitGutterDelete ctermfg=red
highlight GitGutterChangeDelete ctermfg=yellow
'''
⑤ dense-analysis/ale
1. 利用したい言語のLinterをインストールし、設定ファイルなどの用意を済ませておく。[[plugins]]
repo ='dense-analysis/ale'
hook_add ='''
letg:ale_set_highlights=0letg:ale_lint_on_enter=1letg:ale_lint_on_save=1letg:ale_lint_on_text_changed=0letg:ale_sign_column_always=1letg:ale_linters={ \'css':['stylelint','prettier'], \'dockerfile':['hadolint'], \'erb':['erb'], \'html':['HTMLHint'], \'haml':['haml-lint'], \'javascript':['eslint'], \'json':['jq'], \'ruby':['rubocop','solargraph'], \'typescript':['eslint'], \'vim':['vint'], \'yaml':['yamllint'], \}letg:ale_sign_error='E'letg:ale_sign_warning='W'letg:ale_echo_msg_error_str='E'letg:ale_echo_msg_warning_str='W'letg:ale_echo_msg_format='[%linter%] %s (%severity%)'letg:ale_statusline_format=['E %d','W %d','']letg:ale_open_list=1letg:ale_set_loclist=0letg:ale_keep_list_window_open=0letg:ale_javascript_prettier_use_local_config=1'''
⑥ tomtom/tcomment_vim
1. dein.tomlに設定を追記する。[[plugins]]
repo ='tomtom/tcomment_vim'
hook_add ='''
vnoremap ? :'<,'>TComment<CR>'''
?
(= Shift + /)を押すと選択した範囲をコメントアウトします。
ちなみに?
をキーバインドとして利用しているのはVSCodeで Cmd + /
キーでコメントアウトしていた名残です。⑦ luochen1990/rainbow
1. dein.tomlに設定を追記する。[[plugins]]
repo ='luochen1990/rainbow'
hook_add ='''
letg:rainbow_active=1'''
⑧ alvan/vim-closetag
1. dein-lazy.tomlに設定を追記する。[[plugins]]
repo ='alvan/vim-closetag'
on_ft =['html','xhtml','javascript','typescript','javascript.jsx','typescript.tsx']
hook_add ='''
letg:closetag_filenames='*.html'letg:closetag_xhtml_filenames='*.jsx,*.tsx,*.vue'letg:closetag_filetypes='html'letg:closetag_xhtml_filetypes='jsx,tsx,javascript.jsx,typescript.tsx,vue'letg:closetag_emptyTags_caseSensitive=1letg:closetag_shortcut='>''''
6. 画面分割をビシバシっ!とキメよう
キーボードでの画面分割、画面移動の操作に慣れるとVimでの開発効率は格段にUPします。
この章では画面分割をビシバシっ!と決めれられるよう、便利なプラグインとキーバインドの設定を行います。
デフォルトのVimではコマンドモードで 上記のキーバインドはPrefixとして 垂直方向へ画面を分割したい時はまず そして画面の移動は オリジナルのキーバインドを設定することで画面分割がとても簡単になりました ▽ 画面分割については以下の記事が参考になります。 画面の分割と移動が簡単にできるようになったので、次は画面サイズの変更も簡単に行いたくなってきました。 GitHubのリポジトリ: https://github.com/simeji/winresizer simeji/winresizerは画面サイズの変更を簡単にするプラグインです 使用方法 simeji/winresizerの使い方は以下のようになります。 とても簡単ですね この章では画面の分割と移動、サイズの変更を簡単に行うための設定を紹介しました。この章の続きを読む
:sp
や:vs
といったコマンドを実行することで画面分割ができます。
しかし毎回コマンドを実行するのはすこし面倒なので、画面分割を簡単にするキーバインドを設定しましょう。nnoremap sj <C-w>j
nnoremap sk <C-w>k
nnoremap sl<C-w>l
nnoremap sh<C-w>h
nnoremap ss :<C-u>sp<CR><C-w>j
nnoremap sv:<C-u>vs<CR><C-w>l
s
キーを使用します。s
を押してv
を押します。
水平方向へ画面を分割したい時はまずs
を押してs
を押します。s
を押したあとにVimお馴染みの方向キーh
j
k
l
で行います。
Vimの便利な画面分割&タブページと、それを更に便利にする方法
そこで画面サイズの変更を簡単に行えるプラグインを導入します。simeji/winresizer
1. dein.tomlに設定を追記する。[[plugins]]
repo ='simeji/winresizer'
① サイズを変更したい画面にカーソルを持ってきて<C-e>
(Ctr + e)を押す。
② 画面がwindow resize modeに切り替わるのでh
j
k
l
で画面サイズを自由に変更する。
③ エンターキーで画面サイズを確定させる。
これからは息をはくように画面を分割してVimを使いこなしましょう
7. tmux導入してターミナル環境を整えよう
(※ tmuxは次章で紹介するtigと合わせて使うと便利です)
強いエディター代表のVSCodeにはcommand+j
で簡単にターミナルを起動できる機能があります。
やはりVSCodeは最強のエディターなのでしょうか?(心の声<はい、そうです。))
いえ、必ずしもそうとは言えません。もちろんVimでも同じようなことができます
Vimを使い始めたころ、VSCodeが恋しくて仕方ありませんでした。 しかし、気づいたのです。 tmuxを使えば1つのウィンドウ(tmuxセッション)の中で複数のターミナル(独立した疑似端末/ペイン)を起動することができます。 使用方法 2. 設定ファイル 特にこだわりがなければ以下の設定をコピペしてください。 tmuxの使い方は簡単です。 筆者の tmuxでは一つの画面のことをペインと呼びますが、新たなペインを立ち上げる場合は以下のように操作します。 そして、ペインの移動は この操作は1つの前の章で紹介したVim内の画面分割と似ていますね! そして分割したペインは 次に、ペインのサイズを変更してみましょう。 ここまででtmuxでのペイン操作がスムーズにできるようになりました これからはtmuxセッションの中でVimを使った開発を行い、ターミナル操作をしたくなれば新たなペインを立ち上げ簡単にコマンドを実行できます。もうVSCodeのターミナル機能が恋しくなることはありません ※ちなみに別ペインで操作した変更をVimで読み込む場合はこの章の続きを読む
特にターミナル機能をVimで実現するにはどうすれば良いのかと悩んでいました。
Vimをカスタマイズするのではなく、実行環境であるターミナルを使いやすくすれば良いのだ!と。tmuxで複数のターミナルを操作しよう
簡単に言えば「今まで別々のタブやウィンドウで起動していたターミナルを一つにまとめられるぞっ!」ということです。
1. tmuxをインストールする。$ brew install tmux
.tmux.conf
をdotfiles直下に用意し、ホームディクトリにシンボリックリンクを作成する。$ cd ~/dotfiles
$ touch .tmux.conf
$ ln-s ~/dotfiles/.tmux.conf ~/.tmux.conf
.tmux.conf
に設定を記述する。.tmux.confを表示
# シェルを設定してください
set-option -g default-shell /bin/zsh
# set prefix key
set -g prefix C-s
unbind C-b
set-option -g history-limit 100000
# enable mouse
set-option -g mouse on
# fix remaining word
set -s set-clipboard off
# color
set -g default-terminal "screen-256color"
set-option -ga terminal-overrides ",xterm-256color:Tc"
# reduce delay
set -sg escape-time 10
set-option -g repeat-time 500
# index number
set -g base-index 1
set -g pane-base-index 1
setw -g monitor-activity on
# create new window
bind c new-window -c '#{pane_current_path}'
# split window
bind v split-window -h -c '#{pane_current_path}'
bind s split-window -v -c '#{pane_current_path}'
# select pane
bind h select-pane -L
bind j select-pane -D
bind k select-pane -U
bind l select-pane -R
# resize pane
bind -r H resize-pane -L 3
bind -r J resize-pane -D 3
bind -r K resize-pane -U 3
bind -r L resize-pane -R 3
# remove pane
bind q kill-pane
.zshrc
に設定しておく。(任意です) alias t='tmux'
シェルログインとともにtmuxを起動した人はこちら
# SHELL LOGIN WITH TMUX / If not running interactively, do not do anything[[$-!=*i*]]&&return[[-z"$TMUX"]]&&exec tmux
まずはターミナルでtmux
(エイリアスを使う場合はt
)とコマンドを入力しましょう。
すると以下のように新規のtmuxセッションが作成されます。.tmux.conf
設定ではPrefixキーとして<C-s>
(Ctr + s)を使用しています。
- 画面を垂直分割してペインを立ち上げる場合: <C-s>
を押したあとにv
- 画面を水平分割してペインを立ち上げる場合: <C-s>
を押したあとにs
<C-s>
を押したあとにh
j
k
l
キーで行うことができます。
tmuxの画面分割はPrefixが<C-s>
、Vim内での画面分割はPrefixがs
で、コントロールキーを押すかどうかの違いだけですexit
することで閉じることができます。
ペインのサイズは同じくPrefixキーである<C-s>
を押したあとにH
J
K
L
キーで行うことができます。
ペインの移動にshiftキーを加えただけです。
Vim内での画面サイズ変更とは少し違いますが、使っていくうちにすぐに慣れるので大丈夫です:e!
コマンド(再読み込み)で対応できます。tmuxについての余談
Vim8からは:term
でVimターミナルモードが使えるようになりました。
筆者も素早くシェルを叩きたいときはたまにVimのターミナルモードを利用しています。
しかし、Prefixがめんどくさかったりでやはりtmuxを利用する方が好きです
好きな方を使うと良いと思います
8. tigを使ってターミナルからGitを高速で操作しよう
Vimを使い始めてすぐに恋しくなったVSCodeの機能がありました。
それはGitの差分をグラフィカルなUIで確認でき、直感的操作でステージングやコミットできる機能です。
同じような操作性をVimに求めるのは難しいのでしょうか?
実はtigを使ってターミナル環境を整えれば全て解決します。しかも、VSCodeよりも高速にGitの操作が可能です。
tmuxの章でも書いたようにVimをカスタマイズするのではなく、実行環境であるターミナルを使いやすくすることが重要です。 tigはターミナル上でGitの差分をカラフルに表示したり、操作することができるツールです。 使用方法 2. 設定ファイル 特にこだわりがなければ以下の設定をコピペしてください。 tigはターミナル上で ここでは主に利用することになるであろうStatus viewでのコミットまでの操作を簡単に説明します。 ② ファイルをまるごとステージング、アンステージする場合はカーソルをファイルに合わせて ファイル内のhunk(変更単位)ごとにステージング、アンステージする場合はファイルをエンターキーで選択し、hunk単位で ③ tigの終了は tigはとても便利なツールですね ちなみにStatus Viewで変更を取り消すときは (Untracked filesの変更を取り消しコマンド 便利なtigとtmuxを使いこなしてVimとターミナルの環境を最強にしましょうこの章の続きを読む
tigを導入してGitを操ろう
1. tigをインストールする。$ brew install tig
.tigrc
をdotfiles直下に用意し、ホームディクトリにシンボリックリンクを作成する。$ cd ~/dotfiles
$ touch .tigrc
$ ln-s ~/dotfiles/.tigrc ~/.tigrc
.tigrc
に設定を記述する。# view settings
set main-view = id:yes date:default,local=yes author commit-title:graph=yes,refs=yes,overflow=false
set blame-view = date:default id:yes,color line-number:yes,interval=1 text
set pager-view = text
set stage-view = text
set log-view = text
set blob-view = text
set diff-view = text:yes,commit-title-overflow=no
set tab-size = 2
set ignore-case = true
set split-view-width = 80%
set split-view-height = 80%
set diff-options = -m --first-parent
set refresh-mode = auto
# Dでstatus viewのuntracked fileを削除できるようにする
# https://github.com/jonas/tig/issues/31 見るとおもしろい
# https://github.com/jonas/tig/issues/393 見るとおもしろい
bind status D ?@rm %(file)
color cursor black white bold
tig
コマンドを実行することで起動します。
tigにはいくつかのviewがあり、起動したあとに以下のキーでviewを切り替えることができます。キー 表示されるview m Main view s Status t Tree (files) y Stash view g Grep h Help
① tig
でtigを起動しs
を押す or tig status
を実行する
以下のようなStatus viewが表示されます。git status
した時と同じような表示で違和感ないと思います。u
でステージとアンステージを行うu
を押します。u
を押します。
1行ずつステージ、アンステージする場合は1
を押します。C
でコミットする
Status viewでC
(大文字)を押すとお馴染みのgit commit画面になりステージした内容をコミットできます。q
です。
具体的な使い方として前の章で紹介したtmuxと合わせ技をよく使います。
Vimで作業中、理解できるでしょう。理解できるでしょう。 tmuxで分割ペインを立ち上げる → tigでコミット という流れです。u
ではなく!
を使います。
Untracked filesの変更を取り消す場合はD
を使います。D
はtig本体の機能ではなく.tigrc
のオリジナル設定です。なぜデフォルトでUntracked filesの変更を取り消し機能がないのかはこちらのIssueが参考になります。)
9. fzfで高速な単語検索とファイル検索を実現しよう
fzfを使えばカレントディレクトリから高速でファイルや単語をあいまい検索することができます。
さらにfzf.vimにはファイルの編集履歴から簡単にファイルを開くことができる機能もあります。
fzfの高速で強力な検索機能を使ってVimをもっと使いやすくしましょう
まずはfzfをVimで使えるように設定しましょう。 使用方法 2. ripgrepをインストール 3. .zshrcに設定を追加 4. Vim用のプラグインをインストール 以上でfzfの曖昧検索がVimで使えるようになりました 例えばディレクトリを しかし、実は さっきまで開いていたファイルをもう一度開きたいということは良くあります。 (ちなみに簡単なファイルバックの場合はVimデフォルトの 例えばディレクトリを 以上がfzfの簡単な使い方です。 ここで紹介した検索以外にもfzf.vimには様々な検索方法があります。詳しくはコマンド一覧をご覧ください。 私の友人はfzfがあればNERDTREEやタブなんて要らないと言っていましたが本当にそうだと思います。この章の続きを読む
1. fzf本体のインストール$ brew install fzf
ripgrepはgrepやAgより高速な検索ツールです。$ brew install ripgrep
# Settings for fzfexport PATH="$PATH:$HOME/.fzf/bin"export FZF_DEFAULT_COMMAND='rg --files --hidden --glob "!.git"'export FZF_DEFAULT_OPTS='--height 30% --border'[-f ~/.fzf.zsh ]&&source ~/.fzf.zsh
dein.tomlに以下の設定を追加してください。# fzf
[[plugins]]
repo = 'junegunn/fzf'
hook_post_update = './install --all'
merged = 0
# fzf.vim
[[plugins]]
repo = 'junegunn/fzf.vim'
depends = 'fzf'
hook_add = '''
command! -bang -nargs=* Rg
\ call fzf#vim#grep(
\ 'rg --column --line-number --hidden --ignore-case --no-heading --color=always '.shellescape(<q-args>), 1,
\ <bang>0 ? fzf#vim#with_preview({'options': '--delimiter : --nth 4..'}, 'up:60%')
\ : fzf#vim#with_preview({'options': '--delimiter : --nth 4..'}, 'right:50%:hidden', '?'),
\ <bang>0)
nnoremap <C-g> :Rg<Space>
nnoremap <C-p> :GFiles<CR>
nnoremap <C-h> :History<CR>
'''
次に具体的な使い方をご紹介します。カレントディレクトリ配下からファイル検索
vim .
で開き、作業していたとします。
ファイルを検索したい時は<C-p>
(コントロール押しながらp)を押します。
すると以下のようにQuickfixでファイルのあいまい検索ができます。
カーソルの移動にはTAB
shift + TAB
か前の章で紹介したEmacsのキーバインドを使います。
ちなみになぜp
をバインドしているかというと以前にctrlp.vim
というプラグインを使っていた名残です。<C-p>
には:GFiles
をバインドしているためGit管理下のファイルしか検索できません。
ほとんどの場合は:GFiles
で問題ないのですが、未だGitでtrackingしていないファイルを検索したい場合はコマンドモードで:Files
を実行してください。
するとGit管理していないファイルも検索することができます。コマンドを打つのが面倒な方はキーバインドを設定しても良いかもしれません。バッファの編集履歴からファイルを開く
そんな時は<C-h>
を使うとバッファの編集履歴(≒ファイルの編集履歴)からファイルを開くことができます。h
は:History
のh
で覚えやすいと思います。<C-o>
でも可能です。)カレントディレクトリ配下から単語を検索
vim .
で開き、作業していたとします。
カレントディレクトリ以下のfzf
という単語を検索したくなった時は<C-g>
を押して、引数に検索したい単語を渡します。
すると上のGIFのようにカレントディレクトリ以下の単語を検索することができます。
ちなみに、?
を押すとカーソルで選択中のファイルの中身を見ることができます。
これからはfzfでバシバシと検索を使いましょう
10. 強力なLanguage Serverの恩恵を受けよう
VimにLanguage Server(言語サーバー)との通信(LSP)をサポートするプラグインを追加すれば、非常に強力で便利な言語サーバーの恩恵を受けることができます。
言語サーバーの恩恵によって実現できる機能には以下のようなものが挙げられます。
① コードジャンプ(定義元ジャンプ)
② リアルタイムの入力補完
③ エラー警告やインフォメーションの表示
この章ではLanguage Server Protocol(LSP)をサポートしているVimのプラグイン「con.nvim」の導入手順と基本的な使い方を紹介します。
はじめに言語サーバーとその通信プロトコルであるLSP(Language Server Protocol)について簡単に説明します。 言語サーバーとLSPについてはマイクロソフトの以下のページが参考になります。 次にLSPをサポートしているプラグイン「coc.nvim」をインストールしましょう。 GitHubリポジトリ: https://github.com/neoclide/coc.nvim 使用方法 2. dein.tomlに設定を追加 coc.nvimはLSPクライアント以外にも様々な機能をcoc extensions(拡張機能)として提供しています。(拡張機能一覧) 拡張機能はVimのコマンドモードで 例えば、coc-emojiをインストールしたい時は 他にもcoc.nvimには様々な拡張機能が提供されているので、拡張機能一覧から欲しいものを見つけてインストールしましょう 続いてcoc.nvimで言語サーバーの恩恵を受けてみましょう。 例えばTypeScriptの言語サーバーは拡張機能(coc-tsserver)として用意されているため、 言語サーバーが拡張機能として提供されていない場合は、言語サーバーをインストールした後に 言語サーバー一覧と 言語サーバーの用意ができればいよいよ 例えばTypeScriptの場合。 ② 入力補完 ③ 警告やインフォメーションの表示 このように言語サーバーのパワーは非常に強力です ちなみにcoc.nvimにはfzfライクなあいまい検索を実現する拡張機能などもあります。好きなようにカスタマイズすると楽しそうですこの章の続きを読む
言語サーバーはエディターとは別のプロセスで独立して立ち上がります。
エディターから言語サーバーに対してリクエストが送られると、言語サーバーはそれに応じたレスポンスを返します。このリクエストとレスポンスの通信方式の決まりがLSP(Language Server Protocol)です。
決まった通信プロトコルを利用する言語サーバーを用意しておけば、クライアント(エディター側)は言語サーバーとのやりとりだけで仕様の異なる言語ごとの機能を実装できるようになります。つまり、エディターは言語ごとの実装を言語サーバーに任せられてハッピー!というわけです
言語サーバー プロトコルcoc.nvim
1. Node.jsをインストール(既にNode.jsをインストール済みの場合はスキップ)$ curl -sL install-node.now.sh/lts | zsh
[[plugins]]
repo ='neoclide/coc.nvim'
rev ='release'
build ='''
git checkout release
'''
hook_add ='''
inoremap <silent><expr><TAB> \ pumvisible() ? "\<C-n>": \<SID>check_back_space() ? "\<TAB>": \ coc#refresh()
inoremap <expr><S-TAB> pumvisible() ? "\<C-p>":"\<C-h>"
inoremap <expr><S-Tab> pumvisible() ? "\<C-p>":"\<S-Tab>"function!s:check_back_space() abort
letcol=col('.')-1return!col|| getline('.')[col-1]=~# '\s'endfunction
nmap <silent> gd <Plug>(coc-definition)
nmap <silent> gy <Plug>(coc-type-definition)
nmap <silent> gi <Plug>(coc-implementation)
nmap <silent>gr<Plug>(coc-references)'''
:CocInstall 拡張機能名
と実行することでインストールすることができます。拡張機能の本体は~/.config/coc/extensions
にインストールされます。:CocInstall coc-emoji
とコマンドを実行します。インストール完了後、マークダウンファイルで:
を打つとたくさんの絵文字が補完で表示されるようになりました。
coc.nvimはLSPクライアントであるため、言語サーバーは別で用意する必要があります。
言語サーバーはcoc.nvimの拡張機能として提供されているものと各自でインストールする必要があるものに分けられます。拡張機能が存在する場合は拡張機能を利用するのが良いでしょう。:CocInstall coc-tsserver
を実行するだけで言語サーバーを用意することができます。~/.vim/coc-settings.json
に以下のように設定を追記します。{"languageserver": {"golang": {"command": "gopls",
"rootPatterns": ["go.mod"],
"filetypes": ["go"]},
"bash": {"command": "bash-language-server",
"args": ["start"],
"filetypes": ["sh"],
"ignoredRootPaths": ["~"]}}
coc-settings.json
の記述例はこちらから確認できます。コードジャンプ(定義元ジャンプ)
入力補完
警告やインフォメーションの表示
といった便利な機能が利用できるようになります
① コードジャンプ
関数や変数、型の定義元へオリジナルのキーバインドgd
で簡単にジャンプすることができます。
ちなみにジャンプ元のファイルへ戻るには<C-o>
が便利です。<tab>
またはEmacsキーバインドで候補を選択します。
こちらの例ではReactコンポーネントの引数の型が違うよ!とエラーを警告してくれました。
coc.nvimで言語サーバーの恩恵を受けてVimを最強の開発環境にしましょう!
<あとがき> Vimは楽しい!
この記事では私がVimをそこそこ使えるようになるまでに行った設定とその手順を紹介してみました。
ここで紹介したこと以外にもターミナル、tmux、Vimのカラースキームを統一する、高速なターミナルエミュレーターを導入するなどVimをもっと使いやすくする方法を考えると楽しいはずです。(わたしの使っているカラースキームはatom-one-dark-terminal、onedark.vimです。おすすめのターミナルエミュレーターはalacrittyです。)
Vimを使い始めてもうすぐ1ヶ月が経ちますが、今でも私のdotfilesはスクスクと成長中です。
きっとまた1ヶ月後にこの記事を読むとリライトしたくなる箇所がたくさんあるんだろうなと思っています
しかし、Vimが楽しいことはこれからも変わらない気がしています。
Vimの不満点が1つずつ消える度に「あ〜、、Vim最高!!」ってなるのすごいな。Vim scriptでも書けたらもっと楽しくなりそう。どうやら沼にハマってしまったようだ。
— jiroshin (@jiroshin_) November 25, 2019
今後もVimライフを楽しみましょう