この記事は、『Cygwinインストール革命 (Mac/Linuxユーザーに朗報。Windows上で tmux(端末多重化ソフト) や vim が使える環境が3分で構築できます!emacs, git や Xサーバーも追加インストール可能)』に対する最新・追加情報です。
1. OSのビット数自動判定の追加
バッチファイル内の CYG_BITS の指定を以下のようにすることで 32bit Windows では 32bit Cygwin が、64bit Windows では 64bit Cygwin が自動的にインストールされるようになりました。
set CYG_BITS=auto
2. Emacs のウィンドウ間移動について
tmux パッケージをインストールした場合には
「Shift+矢印キー(Shift↑ Shift↓ Shift← Shift→)でペイン間移動」ができます。
「Ctrl+矢印キー(Ctrl↑ Ctrl↓ Ctrl← Ctrl→)でペインリサイズ」ができます。
という旨を説明していましたが…
Emacs については
「Alt+矢印キー」または「Esc+矢印キー」でウィンドウ間の移動ができるように site-start.el に設定が書き込まれるようになっています(が説明を書いていませんでした)。emacs-w32 をウィンドウモードで起動した場合には、マウスクリックによるウィンドウ移動が可能ですが、コンソールモードでは C-x oを繰り返し押すことになり、移動方向も指定できませんので特に役に立ちます。
Alt+矢印キーによる Emacs のウィンドウ間移動は、Emacs単体でも役に立ちますが、tmux でペインの移動(Shift+矢印)やペインのリサイズ(Ctrl+矢印)をしながら、ペイン内で開いたコンソールモードの Emacs の中でウィンドウ分割した場合でも tmux 用のキー操作と干渉することなくウィンドウ移動することができるように意図(設計)されています。
3. Emacs のウィンドウサイズ自動調整について
Emacs のウィンドウを C-x 2 で上下に分割した後に、どちらかのウィンドウをさらに C-x 2 で分割すると、2分の1の高さのウィンドウが一つと4分の1の高さのウィンドウが2つできてしまいますが、これら全部を3分の1の高さに(均等に)そろえるコマンドとして M-x balance-windows があります(ちなみに、縦分割・横分割の両方に対応しています)。このコマンドは標準では C-x +にバインドされていますが、日本語キーボードでは +を入力するのに Shiftキーを 押さなければならないので C-x <kp-add>でも M-x balance-windows が起動できるように site-start.el に設定が書き込まれるようにしています(が説明を書いていませんでした)。 (<kp-add>はテンキー上の + キー)
以上です
『Cygwinインストール革命 (Mac/Linuxユーザーに朗報。Windows上で tmux(端末多重化ソフト) や vim が使える環境が3分で構築できます!emacs, git や Xサーバーも追加インストール可能)』に情報を追加するとごちゃごちゃするので、別記事として整理した上で上記情報を別記事の方に組み込みます。
おかげさまで『Cygwinインストール革命 (…)』が当方の記事の中で一番アクセスの多い記事となっています。ありがとうございます。