はじめに
VimやEmacsでは, カーソル下にあるパスやリンクを開けるキーバインドがあるが,
認識できる文字列は, それぞれで異なる.
確認環境
- Windows 7
- Vim 7.4
- Emacs 24.4
- org-version 8.3.4
- markdown-mode 2.1
Vim
gf
gf
キーでカーソル下のパスをVim内で開ける.- 環境変数は, UNIX形式 (
$APPDATA
等) でも, Windows形式 (%APPDATA%
等) でも展開できる.
gx
そのため,
gf
と違い, 環境変数は展開できないが, URLを開くときなどに使える.Windowsの
shell
スキーム (shell:AppData
等) は,gf
では展開できないが,gx
では展開できる.
Emacs
ffap
ffap (find-file-at-point) が有効であれば,
C-x C-f
やC-x C-d
で
カーソル下のパスをEmacs内で開ける. URLも開ける.環境変数は, UNIX形式は展開できるが, Vimと違い, Windows形式が展開できない.
shell
スキームも展開できない.
org-mode, markdown-mode
org-modeやmarkdown-modeでは,
C-c C-o
でカーソル下のリンクを開ける.
URLを開くときなどに使える.パスについては, 例えば, 単に
\Users
では開けない.
orgでは[[\Users]]
, Markdownでは[Users](\Users)
というように, それぞれのリンク表記にすれば, 開くことができる.
ただし, 環境変数は展開できない.また,
shell:
表記は, org-modeでは, Windowsのshell
スキームでなく,
org-modeのshell
リンクとして認識される.
例えば,shell:pwd
というテキスト上でC-c C-o
すると, コマンドが実行される.
まとめ
上記は一例だが, まとめると, 以下のようになる.
表記 | 例 | Vim | ffap | org-mode | markdown-mode |
---|---|---|---|---|---|
パス | \Users | gf | |||
UNIX形式環境変数 | $APPDATA | gf | |||
Windows形式環境変数 | %APPDATA% | gf | |||
shellスキーム | shell:AppData | gx | |||
URL | http://qiita.com | gx | |||
httpプロトコル | http:qiita.com | gx | |||
fileプロトコル | file:C:\Users | gx | |||
orgリンク表記 | [[\Users]] | ||||
org shellリンク | shell:pwd | ||||
Markdownリンク表記 | [User](\Users) |