企業のグローバル化が声高に叫ばれる現代、英語というものに高い壁を感じており、最近猛特訓中です。
そんな中、この記事を読んで妙に納得してしまったのでUS配列のキーボードを購入し、(出来る範囲で)イングリッシュな環境を整えてみました。
※ お試しになる場合は自己責任でお願いします。。
ラインナップ
- OS X Mavericksを英語化してみる
- Terminal(というよりGNU Core Utilities)の文字化け対策
- キーリマップでUSキーボードを使いやすく
- with KeyRemap4MacBook (Mac) / YAMY (Win)
- ついでにVimのIME対策も
- with KeyRemap4MacBook (Mac) / YAMY (Win)
OS X Mavericksを英語化してみる
ちょっと昔にOS X高速化、などのコンテクストで語られていたTipですね。
設定一発で変えられます。
システム環境設定
→言語と地域
を表示します。- 左のリストで"English"を一番上に持ってきます。
- ログアウトして入り直すか、再起動を行えば反映完了です。
Terminalの文字化け対策
以前の記事でSolarizedを導入した際に、GNU版lsを使うため(ファイル、ディレクトリの色分けを適用するため)にcoreutilsをインストールしたのですが、こいつのロケール設定が変わってしまったため、日本語ディレクトリ・ファイル名が文字化けしてしまっていました。
glsを使っていることをすっかり忘れていたのでだいぶハマってしまいましたが、~/.bash_profile
に以下を設定しすれば、日本語が正しく表示されるようになります。
export LANG=ja_JP.UTF-8
export LC_ALL=ja_JP.UTF-8
キーリマップでUSキーボードを使いやすく
Mac環境
USキーボードではJISキーボードで言うcontrol
の位置とcaps lock
の位置が入れ替わっているような配置になっており、ちょっと使いにくいです。この位置はOS設定から変更可能です。
System Preferences
→Keyboard
→Modifier Keys
の順にクリックCaps Lock Key
とControl Key
の設定を入れ替え
以上です。control
キーを押すとちゃんとcaps lock
キーが点灯するのであまり違和感なく使えるんじゃないかな、と思います。
さて、JISキーボードとUS配列キーボードの最大の違いが英数
、かな
キーがない、ということなのですが、日本語入力自体はどちらのキー配列であっても⌘
+space
で変更可能です。私の場合、後述するWin環境となるだけ近い操作性にしたかったので、キーリマップツールを使ってshift
+space
に割り当てました。慣れてくるとやりやすいですよ。
- KeyRemap4MacBookをインストールします。インストールは簡単です。
- 「Change Key」タブ → 「For Japanese」 → 「Change Space Key」と進みます。
- 「Shift + Space to KANA/EISUU (toggle)」を選択します。
ついでにターミナルVimでIME onのまま挿入モードを抜けると悲しい気持ちになってしまいますので、カスタムリマップでesc
連打でIMEも抜けるように設定します。
- KeyRemap4MacBookの設定画面を開き、
Misc & Uninstall
タブを選択します。 Open private.xml
ボタンをクリックします。Finderが開き、private.xml
が見えると思います。- 中身を以下のように編集します。こちらのサイトを参考にさせていただきました。
- keyRemap4MacBookの設定画面に戻り、
Change Key
タブ選択 →ReloadXML
ボタンをクリックして反映します。
<?xml version="1.0"?><root><list><item><name>ESC to IME off (to English) + Esc + Esc</name><appendix>Enable for all but HHK</appendix><identifier>private.vim.ime_off_ESC</identifier><only>TERMINAL, VI</only><inputsource_only>JAPANESE</inputsource_only><autogen>
__KeyToKey__ KeyCode::ESCAPE, ModifierFlag::NONE,
KeyCode::VK_CHANGE_INPUTSOURCE_ENGLISH,
KeyCode::VK_CHANGE_INPUTSOURCE_JAPANESE,
KeyCode::VK_CHANGE_INPUTSOURCE_ENGLISH,
KeyCode::ESCAPE, KeyCode::ESCAPE
</autogen></item><item><name>Control + BRACKET_LEFT to IME off (to English) + Esc + Esc</name><identifier>private.vim.ime_new</identifier><only>TERMINAL, VI</only><inputsource_only>JAPANESE</inputsource_only><autogen>
__KeyToKey__ KeyCode::BRACKET_LEFT,
MODIFIERFLAG_EITHER_LEFT_OR_RIGHT_CONTROL|ModifierFlag::NONE,
KeyCode::VK_CHANGE_INPUTSOURCE_ENGLISH,
KeyCode::VK_CHANGE_INPUTSOURCE_JAPANESE,
KeyCode::VK_CHANGE_INPUTSOURCE_ENGLISH,
KeyCode::ESCAPE, KeyCode::ESCAPE
</autogen></item></list></root>
Win環境
会社のWin環境ではJIS配列の109キーRealforceを使っているのですが、これはちょっと気に入っている上に気軽に乗り換えられるお値段ではないので、なるだけ近い操作性になるようにキーリマップツールで対応します。。。
- YAMYをインストールします。といっても解凍するだけです。
- インストールディレクトリ内にある
yamy.ini
を開き、"escapeNLSKeys"の値を"1"にします。 caps lock
キー入れ替えが正しく動作するように、インストールディレクトリ内にある104on109.mayu
の以下の行を以下のようにコメントアウトします。英語キーボード配列なんかまっぴらだよ、という方は飛ばしてください。104on109.mayu# def subst *英数 = S-*英数 # def subst *E0英数 = S-*英数
インストールディレクトリの中に以下のようなオリジナル設定ファイル(****.mayu)を作成します(ファイル名は任意)。
109キーボードを104キーボード配列で使うため、最初はそこそこ混乱します。英語キーボード配列なんかまっぴらだよ、という方は2つめのinclude文をコメントアウトしてください。*****.mayuinclude "109.mayu" include "104on109.mayu" # 109 キーボードを 104 キーボード風に mod Control += E0英数 key *E0英数 = *LControl key LControl = E0英数 key S-Space = $ToggleIME window Mintty /mintty/ : Global key IL-~IC-Esc = $ToggleIME Esc # Make IME off, Exit insert mode key IC-Esc = $ToggleIME Esc # Make IME off, Exit insert mode
YAMYを起動します。その後、タスクトレイに常駐しているYAMYアイコンを右クリック → 「設定」を選択
追加
ボタンをクリック適当な名前を付け、
参照
ボタンより先ほどの*****.mayu
を選択し、OK
で閉じるOK
で閉じる再度タスクトレイのYAMYアイコンを右クリック →
選択
と進み、先ほど追加した設定を選択
以上で設定が反映されます。Caps
とCtrl
が入れ替わり、Shift
+Space
でIME変更ができます。
また、Macの場合と同様Esc
連打でVimの挿入モードを抜ける際にIMEもオフになるよう設定しました。
この設定はCygwinターミナルであるMintty上でのみ有効になるように設定しています。
設定の不具合
esc
キー1回押下でIMEも挿入モードも抜けるように書いたつもりなのですが、2回押さないと抜けてくれません。
また、筆者の環境(WinXP 32bit)ではどうもcontrol
キーを押下した際のcaps lock
が正しく動いてくれません。
設定に間違いがありましたら、ご指摘いただければ幸いです。
YAMYでは他にも様々なキーバインドができますので、こちらのマニュアルを参考にして使いやすい設定を試してみてください。
以上です。