LaTeXのいいところ,微妙なところ
いいところ
- 美しい
- 数式を書くのが色んな意味で楽
- 自分の好きなテキストエディタを使える
- 文章だけに集中出来る
微妙なところ
- ソースコードだけを見ると探したい文章を見つけるのが困難
- 添削しづらい
- 色んな意味で敷居がちょっと高い
賛否両論あると思いますが,僕が感じるのはこんなところです.
現状の環境
使っているツールは...
MacTeX
MacでTeX環境を導入してくれるやつです.BasicTeXというものもあり,これは何でもかんでも欲しがるグリフィス(MacTeX)に比べ,最小限のものしか欲しがらないガッツ的なやつで,かなりハードディスクの容量を削減できます.が,僕にとっては大した問題ではないので黙ってグリフィスを使っています.
Vim
みんな大好き,僕も大好き,なテキストエディタ.扱いは難しいが使いこなせば強い,まさにドラゴン殺しの剣みたいな存在.
vimtex
Vim用のLaTeXプラグイン.構文のハイライトや\cite
や\ref
の補完,Vimのコマンドに至るまで,すごい文章入力のサポートをしてくれます.こいつはそう,まさに...なんですかね...
latexmk
自動でコンパイルかけてくれるやつ.設定ファイルをかけば,あとはvimtexが裏で使ってくれるので,あまり意識することはないです.MacTeXをインストールすれば勝手に付いてきます.もう皆さんお分かりですね.そう,パックです.(と思ったんですが,グリフィスには付いていかないですね.)
Mendeley Desktop
そろそろめんどいので普通に行きます.こいつは論文の情報をpdfから自動でインポートし,bibファイルまでエクスポートしてくれます.こいつとvimtexとの連携で,もう手打ちで参考文献を入力することは無くなります.
Skim
PDFビューアーです.MacデフォルトのPreviewでは,texファイルと同期ができないのでこいつの力を借ります.pdfとtexファイルの相互参照を可能にしてくれる優れものです.
そんなこんなで出来上がる環境はこんな感じです(splitview表示してます).
各ツールのインストール
各ツールのインストールはHomebrew Caskを使うのが簡単なのでこいつを使っていきます.使ったことがない人はこの機会にぜひ使ってみてください.Homebrewをインストールして,コマンドラインでbrew tap caskroom/cask
とすれば準備完了です.
詳しくは,
などがとっても参考になると思います.
MacTeX
$ brew cask install mactex
としてください.かなり時間かかります.インストールが完了したら,アップデートのために
$ sudo tlmgr update --self --all
を実行してください.こいつもまたかなり時間がかかると思います.気長に待ってください.
僕の場合はこれしかやってないんですが,「OS X El CapitanでTeX環境をゼロから構築する方法」では,ghostscriptをHomebrewでインストールした方が良いと書かれています.今のところ僕の環境で問題は発生してないですが,心配な人はこちらを参考に行ってください.
Vim
僕の場合は,NeoCompleteという補完プラグインのためにluaオプションを付けてインストールしています.YouCompleteMeなどのプラグインもありますが,YouCompleteMeは,日本語の文献があった場合などに補完しようとするとクラッシュします.なので,少なくともtexのファイルではNeoCompleteを使うのが無難だと思います.
luaが有効なvimをインストールするためには,Homebrewを使って
$ brew install vim --with-lua
としてください.GUIのMacVimをお使いの方は
$ brew install macvim --with-lua
もしておくのが吉です.ちなみに,luaが有効になっているかどうかは,
$ vim --version | grep lua
として,+lua
という表示があれば有効になっています.逆に-lua
となっている場合は,有効になっていません.MacVimの方はvim
のところをgvim
またはmvim
に変えれば同様に調べることができます.
vimtex
これは,Vimの各種プラグインマネージャなどで普通にインストールしてください.
参考:Vimカスタマイズ入門
Mendeley DesktopとSkim
$ brew cask install mendeley-desktop
$ brew cask install skim
とすればOKです.